浜岡原発の視察調査を終了しました。
山梨から最も近い原発、福島の原発事故の教訓を生かしながら、現場で働く方々は今まで以上に様々な対策を講じていました。
元々、東海地震の想定される地域ということで、建屋の耐震強度も当然確保、津波対策として、
M9クラスの地震発生時には10mほどの津波が予想される地区ですが、18mの防波堤を設置するとの説明
も受けました。最悪の事態を想定し、炉の冷却のための外部電源の確保なども複数パターンを想定した安全対策を講じていました。
ご承知のとおり、東日本大震災、福島第一原発の事故をうけて、原子力政策を方向転換する議論が持ちあがっています。
どの方向に向かうのか、この結論が出るまでは、より安全に施設を運営して行くように最大の努力をしていってもらわなければなりません。
菅総理の停止命令が出る前に、現在すでに、廃炉にむけて停止し続けてている1号炉の外壁を、なぜか新しく塗装する作業をしている不思議な光景を目にしました。
なぜ停止して廃炉に向かう炉でなないのですか?と質問したところ、解体作業に入るまで30年の月日が必要とのことでした。
その間、電力を生まない炉を、メンテナンスし続けなければならないということに驚きます。
クリーンエネルギーの代名詞である風車が何基もそびえ立つ
風力発電の盛んな御前崎市、近くに見える風車が対称的に目に映った視察でした。