1月29日(土)NPO富士川・夢・未来理事長の長澤利久 氏の基調提案による『新しい公共を模索する』というシンボジウムが行われた。
新しい公共という概念は、鳩山政権時代に新しい公共円卓会議で発信されたが、決して目新しい言葉ではなく、実は私達の暮らしの中に存在する「地域の絆」を、現代にふさわしい形で創り直すことである。
『地域の絆』、『地域のアイデンティティー』という貴重な地域資源を育むことは、町議時代からのテーマであり、地域力の源であると考えていた。
以前、山梨学院大ローカルガバナンス学会などでも議論したこともある新しい公共をテーマに、より我々の地域の状況を鑑みた形で、地元に密着したパネリストの具体的な話しが興味深い。
パネリストは、山梨県立大学学長 伊藤 洋 氏、 やまなし観光推進機構 理事長 野田 金男 氏
そして、地元昌福寺 住職 岩間 湛教 氏 だ。
テーマはひとつ。
しかし、それぞれがその道のスペシャリストとして、独自の切り口での持論を展開する。決して誰かの受け売りではなく、オンリーワンの世界観で投げかける。方向性を見出す。
これこそが、地域づくりの縮図ではないかと感じた。
このような勉強会を開催した先人の方々の尽力と視野の広さに敬服する。
また、大勢の参加者が集う地域性に感謝すると同時に、
私たちがこの投げかけに、どのような答えを出すことができるかが試される。
誇れる地域、後世に胸を張れるようなバトンを、しっかりと繋いで行きたいと感じた。