白根高校同窓会主催の講演会を今年も開催した。
白根高校同窓会は、毎年の広告集めなどを伴う同窓生の親睦を深める総会方式を取らずに、在校生を主体と考えた生徒の為の活動を行っている。
今年は突発性拡張形心筋症を発症されアメリカで心臓移植手術をし帰郷された、手塚義人さんの講演を生徒と一緒に聞かせて頂いた。
突然の発病から、想像を絶するような苦難の日々を送って、ドナーと廻り合い、まさに死の縁から帰ってきた手塚さんの言葉は深く重い。
いまこの一瞬を、悔いの無いように送って欲しいと私たちにメッセージを投げてくれた。
『今を生きる。』
演題の重さが平穏無事な生活を頂いているわたしの心に強くのしかかる。
今自分が出来る事を精一杯、悔いの無いように生きなければ。
今、中込空くんが募金活動を行っているように、手塚義人さんも当時、地域の皆さんの善意で命を繋いで頂いた。
その感謝の気持ちを込めて今回の講演料をすべて、学校に寄付して頂いた手塚さん。
それを受けた荊沢校長は、全額中込空くんを救う会に寄付することを発表した、まさに真心が連鎖した素晴らしい講演会になったと感じた。
手塚さんが学校に色紙を残してくれた。『感謝』の2文字がわたしの心に深く響き、染み渡った。