去る2月20日から、2月定例県議会がスタートした。
月日の経つのは本当に早いもので、
昨年の今ごろは、とにかく街頭に立ち、ひとりでも多くの方々とお会いさせて頂くために、
南巨摩全域をくまなく歩いていた最中だった。
私の思いを少しでも多くの方に感じて頂きたくて、
通り過ぎる人々の脳裏の片隅に少しでも残っていてくれたらという一心で
訴え、歩き続けた一年前。
有権者の皆様に支えていただき、県議会議員に当選させて頂いて、すでに10か月が過ぎた。
なにより、私に賭けて頂き、支えて頂いた地域の方々に恩返しするために、
今は、県議会議員として、限られた条件の中で、現実と闘っている。
ここのところ次々と吹き出す不祥事
林業公社の赤字、明野処分場の赤字、高度化資金の融資の焦げ付き、消防協会の消えた一億円。
使い古された感のある「想定外」という都合の良いお決まりの言葉と、
説得力の感じられないハリボテの見通しやシュミレーションと共に、今までずーっと先送りし続けてきた
莫大なツケや膿が、次々と明るみになっている。
勇気をもって、改革に取り組まなければと
自らの責任において、過去に閉められた臭いフタをいくつも開けた現執行部。
しかし責任の所在は時間と共に薄れ、あいまいで、ほとんどが消えかけている。
平成24年度の当初予算が示された。
数々の斬新な政策も掲げているが、そのメッセージが県民に本当に届いているのか?
その政策は住民の本当の声を反映できているのか?
緊迫した財政運営を強いられて久しい地方自治体が、このままで本当に生き残って行けるのか。
基金という貯金を取り崩し続けた先はどうなるのか、長期的なビジョンが見えない。
県議会議員として、一年が過ぎようとしている今、議員としてどうあるべきか、改めて苦悩している。
もう一度、自分たちのできることを自分たちのやるべきことを再認識しなければならないのではないか。
議員である前に、一県民としての原点を忘れずに、2月定例会に臨みたい。