温故知新

先行き見えない、停滞した経済状況と言われて久しい私たちの国

職業がない、生活が出来ない、無気力、無関心…もはや一時のものではなく、当たり前となっている言葉の数々。
自らの眼を永遠に閉じてしまう年間3万人もの人たち、やるせない、行き場のない閉塞感は、時代のニヒルズムだけが漂う。

比較的近い昔、和魂洋才と云われた世界経済を震撼させるほどの技術力は、執念に裏付けられた勤勉さと緻密さを武器に、世界トップレベルの座にあったはずだ。
しかし、今すでに、日本人の雑草の様な強かさとシブトさは削ぎ落とされ、本物の職人が日の目を見づらい経済構造は、もはや才の部分の誇りと自尊心も無くなりつつあるのではないか?

経済競争の末見えたものは、コスト計算と、早い完成、ファストフードのようなお手軽さと結果の速さと言ったイマドキの価値観は、長い年月の後には技術の高さが判るが、しかし即座に目に映らない職人のプライドの滲む丁寧な技術を見極める事が難しくなっている。
虚偽で着飾った刺激的な情報を発信する事が、真意をマスキングするようになり、その果ては真っ直ぐな心意気を覆し、その評価を削ぐ。

叩き上げの職人ではなく、張り子のファスト職人も職人となってしまう。そこには高所からの深い拘りはなく、そこに見えるもののみの判断に重きが置かれる。

政治に携わる世界も
同じ風潮が流れている。

常に一流を目指す職人であってほしい。

いまや、私たちは日本人としての魂も薄れ、育むべく技術すら無くなりつつあるのではないか?

無魂無才の時代。

小さな島国の片隅で生きる私たちはこれから、
何を武器に戦うのか?
何にこだわって生きて行かなければならないのか?


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